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TLS260B 高速スキャン&高出力 波長可変光源

TLS260Bは、CS260Bシリーズ モノクロメータを搭載した波長可変光源で、高出力とデュアル出力オプションを提供します。すべてのモデルが、組み立てと特性評価を完全に終えた状態で納品されます。さまざまなアプリケーションに対応する幅広い波長チューニング範囲を備えています。

・高速スキャン&高出力
・完全組み立て、アライメント済み、工場特性評価済み
・波長チューニング範囲:300-1800 nm
・シングル/デュアル出力ポートオプション
・交換可能な固定スリットによる高い再現性と精度
・TracQベーシックコントロールおよびデータ収集ソフトウェア付属

広いチューニングレンジ

TLS260B-300Xシリーズは、300-1800nmの白色光または単色光を出力できます。NISTトレーサブル校正済みのフォトディテクタ(別売)を使用し、300~1650nmの出力を測定します。TLS260B-250Qシリーズの出力波長域は350-1800nmで、350-1650nm範囲のスペクトル出力パワーが測定されます。測定結果は、各システムに同梱される特性評価レポートに記されています。箱から取り出してすぐに使用でき、汎用性の高い光源を必要とする研究者やエンドユーザーに最適です。

事前に組み立ておよびアライメント済み

TLSシステムは、マウンティングプレートにマウントしたシングルユニットとして提供されます。光学部品はアライメント済みで、必要な相互接続ケーブルはすべて含まれています。また、すべてのハードウェアがTLSベースプレートに固定されています。

250W QTH光源(石英タングステンハロゲンランプ)

TLS260B-250Qシリーズは、6334NS 250W出力 石英タングステンハロゲン(QTH)ランプを使用しています。QTHランプは通常、可視域と近赤外の波長範囲にわたる滑らかなスペクトルを有し、紫外線の放射は最小限に抑えられています。キセノンアークランプと比較して、QTHランプは出力の安定性に優れ、強烈なスペクトル発光線を出力せず、また有毒なオゾンを発生しません。システム付属の60043ソケットアダプタにより、TLSのリサーチランプハウジングに6334NSを取り付けられます。

オゾンフリー 300W出力 キセノンアークランプオプション

TLS260B-300Xは、6258 300W オゾンフリー Xeアークランプを使用します。キセノンアークランプは通常、紫外および可視域の波長領域全体にわたって滑らかなスペクトルを有し、750~1000nmの間に鋭い輝線があります。太陽に似た発光スペクトルと高いUV出力強度により、ソーラーシミュレーションに適しています。QTHランプに比べて、キセノンアークランプはモノクロメータのスループットが高く、発散角が小さいのが特徴です。242nm以下の紫外線は有毒なオゾンを発生させます。NewportのTLSに使用しているキセノンアークランプはオゾンを発生しません。従って、260nm以下の波長発光を必要としないアプリケーションに適しています。システム付属の66160ソケットアダプタにより、TLSのリサーチランプハウジングに6258を取り付けられます。

260B モノクロメータ

TLS に搭載された Cornerstone 260B モノクロメータにより、より高速なスキャン速度と外部PC制御オプションの提供を実現しました。USB2.0とRS232の両ポートが組み込まれ、それぞれのケーブルが各ユニットに付属しています。好みの通信方法を選択し、ケーブルを PCに接続するだけで、容易に通信できます。

高出力

光路長を長くしたモノクロメータ設計により、TLS130Bシリーズと比べて、同じ波長分解能設定において、より高い出力が得られます。下図はQTHランプを使用した際の、2機種のパワースペクトルを比較したものです。

デュアル出力モデル

光源の柔軟性をさらに高めるためのデュアル出力ポートオプションにより、別個の実験セットアップを保持できます。 このオプションは、貴重な時間を節約し、繰り返し測定時の不確実性を低減します。 下の写真は、2つ目の出力ポートに接続された積分球と校正済みディテクタ(どちらも別売)です。

TracQ ベーシックソフトウェア

TLS260Bには、OrielのTracQ ベーシックソフトウェアが付属しています。1/4m Cornerstone 260BモノクロメータのUSBまたはRS232ポートを使用して、TracQはフィルタホイールの位置を正しい順番のソーティングフィルタに、またモノクロメータの位置をオペレータが選択したTLS出力波長に基づく適切なグレーティングと位置に切り替えます。互換性のあるNewport社パワーメータやディテクタを併用することで、TracQは完全なラジオメトリーシステム制御ソフトウェアとなり、リアルタイムで取得データを表示できます。TracQのインストールや操作にソフトウェアプログラミングの予備知識は必要ありません。TracQによってTLSで可能になるスキャンには以下のようなものがあります。

  • 時間間隔
  • ランプ放射測定
  • 光パワー
  • 吸光度
  • 透過率

TracQ BasicはWindows(32-bitまたは64-bit)に対応しています。

交換可能な固定スリット

TLS260Bシステムは、最高の再現性と精度を提供する固定スリットを採用しています。各システムには、600µmと1240µmのスリットが標準装備されています。その他のスリットサイズについては、こちら(英語)をご覧ください。0.5nmの分解能を得るには、オプションの50µm 77219スリットをお選びください。スリット幅の選択基準は、光のスループットと測定に必要な分解能のトレードオフです。スリット幅を大きくすると、より多くの光スループットが得られる一方、光のスループットが大きくなることで、分解能は低下します。モノクロメータを操作するスリット幅を選択する場合、入力ポートと出力ポートの両方を同じスリット幅に設定する必要があります。

Interchangeable Fixed Slits

OPS電源内蔵

組込みのOPS電源により、TLSに内蔵されたランプを簡単に点火、操作することができます。この電源には大型LCDディスプレイが装備されており、セットアップやランプ動作のモニタが容易です。またOPSを使用して、定出力および定電流の動作モードが可能です。

電動フィルタホイール

広いスペクトル帯域で波長スキャンを行う場合、高次の波長発光を防ぐためにオーダーソーティングフィルタを使用することが重要です。これにより、真の単色光がTLSから出力され、光検出器で検出できます。TLSには電動フィルタホイールが組み込まれています。直径1.0インチ(25.4mm)の4つのオーダーソーティングフィルタを使用することで、2次以上の波長がモノクロメータに入射し、光検出器でシグナルとして誤検出されるのを防ぎます。

交換可能な取付フランジ

TLS260Bの一次側出力にあるLT10-UADPTは、Orielのディテクタや検出システムと互換性のある標準の1.5インチフランジです。このフランジを取り外すと、出力フランジのサイズを1.0インチに変更することができます。TLSはここに示すレンズチューブのような、Newport社の直径1.0インチのアクセサリと互換性があります。 これらのユニバーサルフランジは、Newport社の幅広い標準アクセサリや補完的な光学部品との使用も可能です。

メカニカルアイリス

TLS260Bシステムには、一次光出射経路に直径1~25mmの範囲で調整可能な手動型のアイリスが搭載されています。このアイリスは、検出器の飽和を防ぐのに便利です。出射絞りを小さくして出射光強度を下げることで、NDフィルタやメカニカルカップリングが不要になります。

ハンドコントローラオプション

セキュリティが重要な場所(防衛施設、大学、政府研究室など)でPCベースの制御スキームを使用できない場合には、光出力を直感的に操作できる74009ハンドコントローラが利用可能です。ハンドコントローラをCS260B モノクロメータのリモートポートに差し込むだけで、フィルタの並び替え、シャッターコントロール、波長調整、出力ポートの選択など、さまざまなパラメータをすばやく調整できます。

各ユニットはOriel規格でテスト済み

TLS260Bは、工場出荷時の基準を満たすことを検査して出荷されます。お客様には、テストレポートをTLSユニットと併せてお渡しします。最終試験データの詳細は以下の通りです。

  • スペクトル出力放射照度: Xe光源 300~1650nm、QTH光源 350~1650nm。600µmと1240µmのスリット設置時
  • ビームスポット径とビーム発散角: 600µmと1240µmのスリットを取り付けた状態で測定
  • 時間安定性: 1分間および10分間の動作時間で測定
  • ビーム均一性: 600µmと1240µmのスリットを設置し、450nm, 550nm, 650nmで測定
  • 波長精度: TLS出力を450nm, 500nm, 650nm, 750nm, 850nm, 1064 nmに設定して計測

アークランプの使用上の注意

アークランプは、光源の種類によっては危険なレベルの紫外線を放射することがあります。光源付近では、UV保護メガネ、衣服、手袋など、必要な安全装備を着用し、周囲には許可された人員のみがいるようにしてください。UV光源が作動している実験室のドアの外側にUV警告サインを掲示することで、偶発的な暴露を防ぐことができます。またNewport社は、光源未使用で電源が入っている際には、電子シャッターを使用してビームを遮断することを推奨しています。あるいは、ビームチューブや光ファイバケーブルを使ってサンプルに光を送ることで、ビームを安全に封じ込めることができます。ランプモデルによっては、発生するオゾンを外部に排出するか、66087 オゾンイーターの使用を推奨します。

アクセサリ

  • 固定スリット: TLS260Bには、モデル77216(幅600 µm)および77214(幅1240 µm)スリットが付属しています。他の互換スリットで、分解能やスループットを調整できます。
  • フォーカシングレンズ&ファイバオプション: アクセサリを利用して、レンズやフィルタなどの光学部品を追加できます
  • UV用セーフティー
  • TLS260B QTH光源用 交換部品
  • TLS260B Xeランプ用 交換部品

製品番号

※各製品番号をクリックすると、Newport米国サイトが開きます。図面や技術情報をご覧になれます。
※記載の標準納期は目安です。詳細はお問合せください。
製品番号
備考
標準納期
税抜価格
Light Source, Tunable, 350-1800 nm, 250 W QTH, Dual Output
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Light Source, Tunable, 350-1800 nm, 250 W QTH, Single Output
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Light Source, Tunable, 300-1800 nm, 300 W Xenon, Dual Output
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Light Source, Tunable, 300-1800 nm, 300 W Xenon, Single Output
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